接ぎ木苗とは、2つの植物をつなぎあわせて、両方の良い部分を引き出すことを目的としています。
おいしいトマトがたくさんできる品種(穂木)と、病気に強い品種(台木)をつなぎあわせると
病害虫への抵抗性が増すので、生産者の栽培管理が簡単になり、美味しいトマトをたくさん収穫できるようになります。
この接ぎ木苗も以前は生産者が自分たちで作っていたのですが、
コストや時間そして技術的な問題が多いことから、だんだんと弊社のような専門業者に依頼するようになってきました。
次は接ぎ木苗が出来るまでの生産工程を説明いたします。
野菜の種2種類(穂木と台木)を育苗箱(プラグトレー)に播いていきます。播種後は発芽室に入れて管理します。発芽室とは品種に応じて温度や湿度を調整する場所です。発芽に適した環境を作り出すことで、正確で効率の良い芽出しが出来るのです。
発芽したら育苗ハウスに移動します。これから接ぎ木するまでを一次育苗といい、全行程の中でもとても重要です。ここでしっかりとした苗を作っておかないと、接ぎ木や二次育苗にも悪影響が出るため、スタッフも慎重に温度や水分調整を行っていきます。
手作業で1本1本丁寧に接ぎ木していきます。接ぎ方にも種類があって、トマトは合わせ接ぎ、スイカやキューリは挿し接ぎと品種に合わせて作業します。接ぎ方が悪いと成長が止まってしまい商品にならない為、苗づくりにおいて一番大事な工程になっております。
接ぎ木した苗は、すぐに養生室に移動します。養生室とは温度・湿度・照度を管理できる部屋です。人間に例えると病院などの集中治療室にあたり、接ぎ木で弱った苗を回復させながら、接目を活着させます。この養生室のおかげで短い時間で効率よく接ぎ木苗を成長させることが出来るのです。養生後は育苗ハウスに移動して、温度・湿度・日照量を調整しながら、徐々にハウスの環境に慣らしていきます。
手作業で1本1本丁寧にポットに移植します。これからは生産者のハウスでもしっかり育つような強い苗にするために、時間をかけて水分量や日照量を調整しながら育苗します。
いよいよお客様である生産者のもとへ旅立ちます。弊社での育苗工程を終了した苗は、熊本県を中心に九州全土へ出荷されます。県内はほとんど自社便での配達となり、育苗箱のまま生産者へお届けします。県外や出荷数が少ない場合は宅配便で専用の段ボール箱に入れてお届けします。
以上の工程で接ぎ木苗がお客様のもとへ届けられます。
スイカ・トマト・ナスなど育てたい野菜をお選びください。
接ぎ木苗か自根苗かをお選びください。
※自根苗とは、接ぎ木せず1つの種から育てる方法。コストはかからないが病害虫に弱く、主に収穫期間が短い場合に用いられる。
トレー苗かポット苗かをお選びください。
※トレー苗は、小さな区画で仕切られており、たくさんの苗が1つの箱に入った状態で届きます。72株入るトレー(72穴トレー)か、128株入るトレー(128穴トレー)をお選びいただけます。到着後に鉢上げが必要なので、少し手間がかかります。
※ポット苗は、植木鉢のような形の直径9cmの専用容器に1株入った状態で届きます。トレー苗と比べて少し高額になりますが、後は定植するだけなので、非常に便利です。
品目や品種、季節によって出来上がる日数が異なりますので、なるべく余裕をもってご注文下さい。
- ※生産には最善をもって努めますが気象条件や災害、その他の条件により
納期・品種・本数・苗丈などご注文時と異なる場合がございます。
そのような場合でも生産補償には応じられませんので、あらかじめご了承下さい。
また、納品後はお客様ごとに管理方法が異なる為、補償出来かねますのでご了承ください。